首相、UAEに海自派遣説明 アブダビ皇太子「協力」

イラン緊迫
政治
中東・アフリカ
2020/1/14 4:23
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13日、アラブ首長国連邦を訪問し、アブダビ首長国のムハンマド皇太子(右)と会談する安倍首相=共同

13日、アラブ首長国連邦を訪問し、アブダビ首長国のムハンマド皇太子(右)と会談する安倍首相=共同


【アブダビ=安部大至】安倍晋三首相は13日、アラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、アブダビ首長国のムハンマド皇太子と会談した。米国とイランの対立で緊迫する中東の緊張緩和に向け、緊密に連携することで一致した。安倍首相は海上自衛隊の中東派遣についても説明。ムハンマド皇太子は「沿岸国として具体的な協力・支援を惜しまない」と応じた。

会談はUAEの首都アブダビで約1時間実施した。日本側の説明によると、安倍首相は中東情勢について「事態のさらなるエスカレーションは何としても避ける必要がある」と指摘。「UAE政府による抑制的な対応を評価する」と述べた。

これに対し、ムハンマド皇太子は「緊張の高まりに対する憂慮の念を共有する」と応じた。その上で「日本やサウジアラビアなど関係国と歩調をあわせ、外交努力を尽くす」と強調した。

首相は海上自衛隊の中東派遣についても説明した。ムハンマド皇太子は「日本の海洋安全保障に対する取り組みを評価し、歓迎する」と述べた。皇太子は沿岸国として海自の派遣に協力・支援する意向を示した。具体的な協力内容については今後事務レベルで詰める。

UAEはサウジと同様、民間船舶の航行の安全確保をめざす米トランプ政権の有志連合「番人(センチネル)作戦」に参加する。

安倍首相はUAEの国民に対し、完全なビザ(査証)の免除措置を導入す方針も伝達した。UAEからは完全なビザ免除措置の導入について、以前から要請が寄せられていたという。訪日客増加に伴う経済効果などを踏まえ、免除措置を試行する。時期は今後詰める。

アブダビ首長国との間で共同石油備蓄事業の継続・拡充に合意し、覚書も交わした。日本国内の原油タンクをアブダビ首長国の国営石油会社に貸し、同社が日本など東アジア向けの供給拠点として活用する。緊急時にはタンク内の原油を日本に優先的に供給する。

今回は国営会社に貸すタンクの容量を100万キロリットルから130万キロリットルに増やすことで合意した。130万キロリットルは日本国内の約4日分の石油消費量に相当するという。

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