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タイで新型肺炎、中国人観光客発症 世界的感染の懸念

タイには年間約1000万人の中国人旅行客が訪れる(バンコク近郊のスワンナプーム空港)=ロイター

【バンコク=村松洋兵】タイの保健省は13日、中国湖北省武漢市から観光で訪れた中国人女性(61)が、同市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎に感染していたと発表した。中国以外で患者が確認されたのは初となる。中国は25日の春節(旧正月)に合わせた休暇で海外旅行をする人が急増するため、世界的な感染の拡大が懸念される。

タイ保健省によると、8日にタイに到着した61歳の中国人女性から38度以上の発熱や呼吸器疾患の症状がみられた。搬送先の病院で検査したところ、中国・武漢で確認された新型コロナウイルスと一致した。女性は快方に向かっているという。女性と一緒にタイへ訪れた団体旅行客に同様の症状はなかった。

新型コロナウイルスによる肺炎は中国で10日までに41人が発症し、11日に初の死者を確認した。タイ政府は中国での新型肺炎の発生を受けて、空港で旅行客に発熱などがないか体調を検査し、警戒態勢を強めていた。

中国では春節に伴い帰省や旅行で多くの人が移動する。中国政府によると、帰省ラッシュが始まった10日から2月18日までに延べ30億人が鉄道や飛行機で移動する見通しだ。タイは年約1000万人の中国人が訪れる人気の観光地となっている。

中国発の新型肺炎を巡っては、2002年に発生したコロナウイルスの一種である重症急性呼吸器症候群(SARS)で、中国政府の情報開示が遅れ感染が拡大した経緯がある。今回のウイルスは過去に確認されたSARSや中東呼吸器症候群(MERS)と別の種類で、特効薬やワクチンの開発に数年間かかる可能性があるという。

中国メディアによると、今年の春節中の中国人観光客の訪問者数で上位3つの都市はバンコク、大阪、東京だという。

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