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静岡学園V、突き詰めた個の力で逆転呼び込む

2020/1/13 22:06
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1-2で迎えた61分。敵陣左サイドでボールを持ったMF草柳は青森山田の守備網の隙間を縫って中央に切り込んだ。ペナルティーエリア付近で待つのは今大会初スタメンのエース加納。前日の練習では「おれを使ってくれ、とギラギラしていた」と川口監督。DFに背を向けてパスを受けた加納は前を向くと思いきり左足を振り抜く。この同点弾で一気に流れを呼び込んだ。

後半、同点ゴールを決める静岡学園の加納(中央)=時事

後半、同点ゴールを決める静岡学園の加納(中央)=時事

緊迫した試合はセットプレーで試合が動くことが多い。この試合も静岡学園の2点目以外はPKを含めたセットプレーから。FKやCKの決まり事をしっかり遂行できるだけの技術は両校ともハイレベルだが、試合を決めたのは静岡学園の個の部分だった。

ボールを持つと、まずは目の前の相手を抜くことを考える。パスコース探しは二の次にも見える。ドリブルを中心とした個の技術で打開するのがこのチームの持ち味で、そのコンセプトはずっと変わっていない。川口監督は育成方針を「技術を身につけた上で、相手を目で見て(状況を)判断できるようにする」と説く。

サッカー王国と呼ばれる静岡県だが、選手権のタイトルを奪回したのは24大会ぶり。川口監督はその要因を「勝つサッカーが主流になり、勝利が先走って育成がおろそかになったのかな。昔は個性的な選手が(静岡には)多かったが、減っていった」と推測する。

昨今の日本の若い選手の中には一定レベルのうまさはあっても、チームに当てはめると途端に埋没する選手もいる。組織として完成されたチームも魅力的で強いのかもしれないが、最後に試合を決めるのはしばしば「個」であることも忘れてはいけない。(田原悠太郎)

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