制御棒引き抜くトラブル 伊方3号機、定検中

2020/1/12 22:20
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四国電力は12日、定期検査中の伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)で、核燃料を取り出すため、原子炉容器上部で燃料を固定している装置を引き上げようとした際、制御棒1体を一緒に引き抜くトラブルがあったと発表した。原発への影響や外部への放射能漏れはないとしている。

伊方3号機は13日午前0時ごろから、プルサーマル発電で使い終わったプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を含む核燃料の取り出しを開始する予定だった。トラブルの原因調査などで遅れる見込み。四国電によると、本格的なプルサーマル発電でMOX燃料の取り出しは全国初だった。

四国電や県によると、12日午後1時20分ごろ、燃料の上下を固定している装置のうち上部をクレーンでつり上げた際、制御棒48体のうち1体が一緒につり上がり、原子炉から引き抜かれていることに作業員が気付いた。約7時間引き抜いた状態が続いた後、制御棒を原子炉に挿入し直した。

四国電は、クレーンの重量センサーが制御棒が切り離された状態の数値を示したため、正常に切り離されていると判断してつり上げたとしている。

制御棒は核分裂を抑える役割があり、原子炉を停止する際に挿入する。四国電によると、原子炉の起動には制御棒を引き抜く操作のほか、冷却水に含まれるホウ素濃度の調整が必要となる。〔共同〕

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