中国「蔡氏が香港情勢を利用」 新華社報道
総統選の正当性に疑問符

2020/1/12 15:22
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【北京=羽田野主】中国国営の新華社は12日に配信した評論記事で、台湾で民主進歩党(民進党)の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が再選されたことについて「蔡氏が香港情勢を利用してあおり立て、台湾の民衆を誤った方向に導いた」として正当性に疑問をつけた。米国が台湾に関与する姿勢を強めていたことなどを指摘し「西側の政治勢力が公然と選挙に介入した」と主張した。

習近平国家主席(2019年11月27日、人民大会堂)

「これは正常な選挙ではなく、蔡氏と民進党が欺きや圧力、脅しなど汚い方法で票をとった」とも述べた。蔡氏の再選を強烈に批判するのは中国の習近平(シー・ジンピン)指導部の危機感の表れだ。今後、圧力を増していく際の口実にするとみられる。

新華社の記事は「中国大陸と台湾の統一は歴史の大きな流れだ。いかなる勢力もはばむことはできない」と強調。「蔡氏は(再選という)一時的な幸運をもってわがままにでたらめなことをしてはいけない」と結んだ。

中国国務院(政府)台湾事務弁公室の報道官は11日夜、蔡氏の再選を受け「(中国大陸と台湾は一つの国に属するとする)一つの中国の原則を堅持する」との談話を出した。「国家主権と領土を必ず守り、台湾を独立させようとするいかなるたくらみと行動にも断固反対する」とした。

総統選で蔡氏は「一つの中国」原則を受け入れない方針を表明していた。

報道官は「中国政府の台湾に対する方針は明確で一貫している」と強調。「和平統一と一国二制度の基本方針を堅持することだ」と指摘した。香港とマカオに高度な自治を認める一国二制度について、習指導部は台湾を統一した際に適用する方針を示している。

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