台湾総統に再選の蔡氏「一国二制度の拒否示す」

2020/1/12 2:15
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勝利宣言し、有権者の声援に応える民進党の蔡英文氏(11日、台北市)=小高顕撮影

勝利宣言し、有権者の声援に応える民進党の蔡英文氏(11日、台北市)=小高顕撮影

【台北=伊原健作】11日に投開票された台湾の総統選挙で、対中強硬路線の与党・民主進歩党(民進党)の現職、蔡英文総統(63)が過去最多得票で再選を決めた。蔡氏は同日夜に台北市内の選挙本部で記者会見し、選挙は「台湾が持つ(自由と民主主義という)価値観と、『一国二制度』の拒否が示された」と強調した。

中国側は香港と同じ(高度な自治を与えるとする)一国二制度を用いて台湾を統一する方針を示し、台湾の人々は反発を強めていた。蔡氏は会見で、選挙を通じ「台湾人は主権と民主主義への脅威が強まるほど、守り抜く声が大きくなると示した」と述べた。

蔡氏は中国が台湾に統一を受け入れさせるため、「文攻武嚇」(情報工作で攻め、武力で威嚇する)と呼ばれる手法で圧力を強めてきたと指摘した。「民主的な台湾と、選挙で選ばれた政府は、脅迫や恫喝に屈することはない。相互に尊重し合って交流することが互いの利益だ」と中国に対話を呼びかけた。

また、蔡氏は「中国の圧力に直面しながらも我々は挑発せず、リスクを冒さず、両岸(中台)で深刻な衝突を引き起こさないようにしてきた」と述べた。台湾は「国際社会の欠かせないパートナーだ。地域の平和・安定の維持や繁栄へ積極的に役割を果たすことを望んでおり、(地域情勢における)問題ではない」と呼びかけた。

また「台湾の人々は世界に、国際活動で公平な待遇を受けられるよう希望している」とも述べた。

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