かるた新クイーン本多さん 名人は粂原さん初防衛
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小倉百人一首競技かるたの日本一を決める第66期名人位と第64期クイーン位の決定戦が11日、大津市の近江神宮で開かれた。兵庫県尼崎市の会社員、本多恭子さん(28)が、新クイーンとなった。名人戦は、京都市の塾経営、粂原圭太郎さん(28)が初めて防衛した。

どちらのタイトルも2勝2敗となり、決着は最終の第5戦までもつれ込んだ。クイーン戦は、東京都の自由業、山下恵令さん(34)が2連続防衛を果たせず。京都市の会社員、岸田諭さん(32)は、5期ぶりの名人位返り咲きを目指したが及ばなかった。
本多さんは、3度目の決定戦挑戦でクイーン位を奪取。「実感が湧かない。最後まで欲を出さず一枚一枚、集中した結果だと思う」と笑顔だった。粂原さんは「勝ててうれしいが、課題が多かった。今後も名人として大会に出て、しっかり結果を残したい」と気を引き締めた。
近江神宮は百人一首の第1首を詠んだ天智天皇を祭っており、かるたの聖地とされる。会場には多くの観客が詰め掛け、固唾をのんで熱戦を見守った。〔共同〕