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米ロ艦船、アラビア海で異常接近 双方が非難

【ワシントン=中村亮】米海軍第5艦隊は10日、中東のアラビア海を航行していた米国のミサイル駆逐艦にロシアの艦船が異常接近したと明らかにした。ツイッターで「攻撃的な接近」と指摘したうえで「衝突のリスクを高めるものだ」と非難した。タス通信によると、ロシア国防省は米国の駆逐艦が国際的なルールに反してロシア船の進路を横切ったと批判した。

第5艦隊によると、米駆逐艦「ファラガット」が9日、アラビア海の北方を航行中にロシアの艦船が急接近した。米側は進路を変更するよう警告したが当初はロシア船が応じなかったという。CNNテレビによると、両艦船は180フィート(約55メートル)の距離まで接近した。

米駆逐艦は中東海域に派遣中の空母ハリー・トルーマンに不審船が接近しないよう警戒する任務を担っていた。異常接近が起きたのはイラクの米軍駐留基地に対するイランの攻撃後で、警戒を強めていたとみられる。アラビア海北方はイランによる民間船舶の拿捕(だほ)や米無人機の撃墜が起きたホルムズ海峡にも近い。

一方でロシア国防省は10日、ロシア船が危険な接近をしたとの米海軍の主張は「事実と異なる」と否定し、米国側が意図的にロシア船の進路を妨害したと主張した。ロシア船乗組員の行動により、衝突が回避されたと説明した。

2019年6月にも、フィリピン海でロシアの駆逐艦と米海軍のミサイル巡洋艦が異常接近したことがあった。この際も米ロが双方の行動を非難していた。

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