中国の吉利、アストンマーティンに出資交渉 FT報道
【ロンドン=細川倫太郎】中国民営自動車大手、浙江吉利控股集団が英高級車メーカーのアストンマーティンに出資交渉していることが10日、明らかになった。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。既に吉利の関係者がアストンマーティンの経営幹部や株主と面会したもようだ。

FTは事情に詳しい関係者の話として、吉利はアストンマーティンの財務内容などを精査していると伝えた。ただ、交渉によっては、出資ではなく技術提携にとどまる可能性もあるとしている。
吉利が事実上の筆頭株主となっている独ダイムラーは、アストンマーティンにエンジンなどを供給している。吉利はダイムラーとアストンマーティンの相乗効果の向上を期待しているもようだ。
欧州での販売苦戦などでアストンマーティンは業績不振にあえいでおり、経営の立て直しに向け資金調達を模索していた。同社は投資家と交渉していることを認めている。