ボーイング、監督当局からかう社内文書 米で非難集中

2020/1/11 0:12
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737MAXに関わったボーイング従業員の内部文書に批判が集まっている=AP

737MAXに関わったボーイング従業員の内部文書に批判が集まっている=AP

【ニューヨーク=中山修志】米ボーイングの従業員が米連邦航空局(FAA)を「サル」になぞらえてからかった内容の社内文書が公開され、安全性や当局を軽視する同社の姿勢に批判が集まっている。ボーイングは謝罪声明を出し、従業員を処分すると発表した。

2017年4月には、2度の墜落事故を起こした「737MAX」のフライトシミュレーターの開発を担当する従業員が同僚へのメールに「この飛行機は道化師が設計し、サルが監督した」などと書いた。「MAXのシミュレーターで訓練された飛行機に家族は乗せられない」と書いた別のメッセージも見つかった。

これらの文書は19年12月にボーイングの社内調査で明らかになり、FAAと米議会下院の運輸・インフラ委員会に提出された。同委が9日に内容の一部を公表した。文書は100ページ以上におよび、FAAを「バカ」「愚か者」などと例えた内容が多く見つかったという。

同委のディファジオ委員長は「ひどい内容だ。過去10カ月、開発や認証手続きを調べてきたが、安全性への懸念がさらに高まった」と指摘した。米メディアは、ボーイングで安全性や当局を軽視する体質が続いていた証拠だと厳しく批判している。

ボーイングは9日、社内文書について謝罪し、「737MAXのシミュレーターは正常に機能している」と釈明した。同社は7日、737MAXの運航再開にあたって全パイロットにシミュレーターでの訓練を推奨すると発表したばかりだった。

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