「しゃべれるか」尋ね襲撃 相模原殺傷公判、検察側説明

2020/1/10 18:14 (2020/1/10 21:29更新)
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相模原市の知的障害者施設殺傷事件で、植松聖被告の公判が開かれている横浜地裁

相模原市の知的障害者施設殺傷事件で、植松聖被告の公判が開かれている横浜地裁

相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、入所者ら45人が殺傷された事件の生々しい状況が10日、横浜地裁(青沼潔裁判長)の裁判員裁判第2回公判で明らかにされた。殺人罪などに問われた元職員の植松聖被告(29)は夜勤職員を拘束して連れ回し、入所者一人一人について「しゃべれるか」を尋ね、刺すかどうか決めていたという。

検察側が読み上げた職員6人の供述調書から判明。うち5人は当時、それぞれの居住エリアを1人で担当中、侵入してきた被告に拘束された。途中から被告の意図を知った職員が入所者について「しゃべれる」と答えると、被告は自分で判断して襲撃する人を決定。「こいつらは生きていてもしょうがない」と言っていたという。

入所者の一人は居室内で刺されて重傷を負いながら職員の110番に貢献した。職員が拘束された廊下まで行き、頼まれてリビングルームから携帯電話を持ってきた。事務室からはさみを持ってきて職員の結束バンドを切ったり、助けを求めに外に出たりした人もいた。

園には8カ所の居住エリアがあり、うち6つが襲撃された。被告は別の職員の拘束に失敗、残り2つの居住エリアに向かわず逃げたとみられる。

公判で検察側は45人の被害状況も説明。刺し傷の深さが20センチ近くの人がいたり、抵抗した際にできる防御創がある人が複数いたりしたことが判明した。防御創が手を貫通している人もいた。死因の多くは首を刺されたことによるものだった。

10日、植松被告は両手に手袋を着けて出廷した。自傷行為を防ぐためとみられる。8日の初公判中、右手の小指をかみ切ろうとしたとして退廷させられた。〔共同〕

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