速報 > 人事 > 記事

イオン23年ぶり社長交代 岡田氏「新しい成長モードに」

2020/1/10 15:00 (2020/1/10 19:01更新)
保存
共有
印刷
その他

イオンは10日、吉田昭夫副社長(59、イオンモール社長)が3月1日付で社長に昇格する人事を発表した。創業家出身の岡田元也社長(68)は代表権のある会長に就任する。社長交代は1997年以来となる。交代を機にデジタル社会に対応した次世代小売りの事業モデルへの転換を急ぐ。

「イオンも非常に大きくなった。事業機会やチャンスを浪費して、魚を逃してしまうことも多くなってきた。それを変えてくれる新しいリーダーだ」。同日の記者会見で岡田氏は、次期社長の吉田氏をこう持ち上げた。

吉田氏は店舗開発畑が長く、最近ではデジタル事業担当として、次世代小売りの事業モデルの構築を目指してきた。同社は(1)総合スーパー(GMS)や食品スーパー改革、(2)デジタルシフト、(3)アジアシフトの3つを取り組むべき最優先課題に掲げ、吉田氏は「(この3つについて)改革の理念を見失うことなく進めていく」と話した。

岡田氏は就任以来、M&A(合併・買収)などを駆使し店舗網を拡大。会社更生法を申請したマイカルを支援したり、ダイエーを完全子会社化したりして、イオンをグループ店舗数で約2万1千店、連結売上高で8兆5千億円に達する国内小売り最大手に育て上げた。

ただ、デジタル化の対応が遅れており、売上高に占めるネット比率は約1%と国内市場全体(約6%)を下回る。19年11月には英ネットスーパー専業最大手のオカドと業務提携すると発表。ノウハウを取り入れて、23年にはロボットを駆使したネットスーパー向けの自動倉庫を建設するなど、デジタル化を加速する方針を示している。

岡田氏は今回の社長交代について「具体的には19年初には議論に入っていた。善は急げで、決まればできるだけ早く交代した方が良いと思っていた。(社長在任が)長くなったのは恥じ入るばかり。イオンの成長スピードが落ちており、新しい成長モードに切り替わらなければならないと考えていた」と述べ、次の成長を吉田氏に託す。

吉田 昭夫氏(よしだ・あきお)1983年(昭58年)4月ジャスコ(現イオン)入社。2014年イオンモール常務、15年社長。19年3月からイオン副社長を兼務。
イオンの岡田社長(写真左)と、社長に昇格する吉田昭夫副社長

イオンの岡田社長(写真左)と、社長に昇格する吉田昭夫副社長

電子版の記事が今なら2カ月無料

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ速報トップ



[PR]