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23年ぶり早明対決 ラグビー大学選手権、11日決勝

2020/1/9 19:29
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ラグビーの大学選手権決勝が11日、五輪に向けて新装された国立競技場(東京都新宿区)で行われる。2連覇を目指す明大と、11年ぶりの王座を狙う早大の対決。両校が決勝の舞台で当たるのは23年ぶりだ。新しい国立で初のラグビーの試合という意味でも注目を集めている。

「縦の明治、横の早稲田」はかつての両校を形容する言葉だった。今回はいずれもバランスの取れたチームだが、強みはこの成句の通りとなった。

日大戦、トライ後のゴールを決める早大・斎藤=共同

日大戦、トライ後のゴールを決める早大・斎藤=共同

早大はバックスに才人を抱える。SH斎藤主将は今後、日本代表の主軸を長く務めうる大器。パスの質や運動量に加え、足技も併せ持つ。この試合の後はスーパーラグビーのサンウルブズに参加。世界に飛び出す。斎藤とハーフ団を組むSO岸岡は大学ラグビー界きっての頭脳派。ピッチを離れてもツイッターやブログでプレーの狙いを解説し、後進の啓発に励む。

その岸岡の隣にも"怪物"がいる。右脚の故障から復帰したCTB中野。準決勝の天理大戦では98キロの体で相手を吹っ飛ばすと、オフロードパスを連発して2トライをお膳立てした。

12月、関東大学対抗戦で明大に完敗した時には中野が不在だった。敵将の田中監督も「今の早大は別のチーム」と警戒する。「決勝ではもっとラインブレークできるようにしたい」と中野。ぶちかますだけでなく、防御の隙間も狙うと語る。

早大は2008年度の優勝の後で低迷。創部100年となる昨季に向けて強化をしてきた。17年度までV9を果たした帝京大を見習い、科学的な鍛錬で体を強化。斎藤、岸岡、中野らが最終学年を迎えた今年は、王座奪回の最大の好機である。

関東大学ラグビーの早大戦で先制トライを決める明大・箸本(中央)=共同

関東大学ラグビーの早大戦で先制トライを決める明大・箸本(中央)=共同

明大の看板のFWは大学一の頑強さを誇る。といっても「縦」への一辺倒ではない。112キロの体で突っ込むと見せかけて後方にパスするロック箸本を筆頭に、ボールを動かすこともできる。

今季は異例の試みもした。従来、監督が指名していた主将を新4年生に決めさせた。「監督が決めた主将だと他はついていく形だが、自分たちが決めたらサポートしなければいけない」と田中監督。狙い通りの自主性は準決勝の東海大戦でも発揮された。劣勢のスクラムを武井主将らを中心に修正し、窮地をしのいでいる。

国立は昨年のワールドカップで使われる予定だったが、設計の見直しで間に合わなかった。初のラグビーの試合となった今回、約6万枚のチケットは完売した。学生チームがこれだけの観衆の前でプレーするのは1980年代のラグビーブーム以来だろう。早大の斎藤は「経験したことがないので分からないがそのことより試合に集中したい」と自然体を強調する。

絶対的な王者だった帝京大の背中を追う形で部を近代化してきた2つの伝統校。同時に"復活"を果たした国立の舞台で相まみえるのも何かの因縁か。古くて新しい伝統の一戦の結末はいかに。

(谷口誠)

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