NHK会長、最後の定例会見 「放送法改正にかけた3年間」

2020/1/9 18:18
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NHKの上田良一会長は9日、任期中最後の定例記者会見を開き「(ネットとの)常時同時配信と見逃し番組配信のサービスが不可欠だと考え、放送法改正にかけた3年間だった」と振り返った。NHKを巡ってはかんぽ生命保険の不正販売問題では報道を巡る疑念も浮上。総務省からはガバナンス(企業統治)強化など三位一体の改革が不十分だと指摘されるなど、課題も多く残った。

上田会長は「放送と通信の融合時代にふさわしい公共メディアへの進化を最大の経営課題として掲げてきた」と強調。昨年5月に成立したネット常時同時配信を可能とする改正放送法について「この一歩が(NHKの)大きな飛躍につながって欲しい」と述べた。

上田会長は受信料の引き下げも決めた。昨年10月と20年10月の2段階で下げる。「最大規模の視聴者還元だ」と成果を強調した。

昨年9月にはかんぽ生命保険の不正販売問題を伝えたNHKの報道を巡り、経営委員会が上田良一会長を注意したことが発覚。番組内容に経営委員会が影響を与えたとの疑念が生じた。

ガバナンス強化などの課題は次期会長で元みずほフィナンシャルグループ(FG)社長の前田晃伸氏に託すことになる。上田会長は前田氏に「NHKを取り巻く環境は非常に厳しい。放送と通信の融合時代にふさわしい公共メディア実現に向けた取り組みをさらに前に進めてくれると期待している」とエールを送った。

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