ジェノプラン、法人向け遺伝子検査サービス開始
遺伝子分析スタートアップのジェノプランジャパン(福岡市)は遺伝子検査キットを健康経営に役立ててもらう取り組みを始めた。第1弾として不動産サービス大手のシービーアールイー(CBRE、東京・千代田)の従業員向けに遺伝子検査を提供している。様々な病気に対する遺伝的なリスクの水準を把握してもらい、生活習慣の改善につなげる狙いだ。

ジェノプランの遺伝子検査は約2ミリリットルの唾液をキットに入れて郵送すると、2週間ほどで結果が分かる。
同社によれば、がんや認知症など400種類の病気などに対するリスクの程度を分析できるという。利用者は専用ページやスマートフォンで生活改善の助言も含めて確認できる。
CBREの従業員やその家族ら800人が検査を利用した。検査の小売価格は通常1人3万円だが、従業員らには福利厚生として割安に提供する。
ジェノプランは石川県や熊本県の医療機関と組み、検査キットの販売も進めている。小島直樹執行役員は「企業や医療機関との連携を進めて利用者を増やしたい」と話す。現在数件の連携を2020年内に70法人程度に広げる方針だ。
ジェノプランは米デラウェア州で14年に創業したスタートアップの日本法人で、19年夏に日本でサービスを開始した。韓国やシンガポールでも検査を提供しているという。
(新田栄作)
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