プラトンに挑む「民主主義3.0」
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消費税を上げるか下げるか、石炭火力発電を続けるか――。もし明日、自分が為政者になったらどう決断するだろうか。そんな問いを投げかける小さな実験がフランスで始まっている。
舞台はパリ16区のイエナ宮。全国から「くじ引き」で選ばれた市民150人が気候市民会議の議員となり「社会的公正を守りながら温暖化ガスを2030年までに1990年比40%削減する」ための正式な政策と財源を策定している。最終案の発表は今年...
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