ゴーン元会長「自由は甘美」 米メディアで語る

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2020/1/9 4:05 (2020/1/9 5:45更新)
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【ニューヨーク=野村優子】日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告は日本時間8日に逃亡先のレバノンで開いた記者会見の後、米CNNの単独インタビューに応じ「北朝鮮やベトナム、ロシアから逃げる人を、正義から逃げているとは人々は思わない。私は正義から逃げたのではなく、正義を探し求めてきた」と述べた。

「楽器ケースに入っての逃亡はどうだったか」との質問に対し、ゴーン元会長は「ノーコメント」としたが「どのような手段で得たとしても自由はいつでも甘美である」と付け加えた。

米CNBCのインタビューでは「逃亡費用は実態よりも非常に大きく報じられている。それほどの金は必要ない」などと語った。同局のコメンテーターは番組内で「彼はPR活動のように無罪を主張している。メディアが一番知りたがっている脱出方法について話さないのは、自分を守るため」と指摘した。

ゴーン元会長の記者会見について、欧米メディアは一斉にトップ級のニュースとして報じた。日本の司法制度を強く批判する姿を大きく報じており、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は「ゴーン元会長『あだで返した』と日本批判」との見出しで伝えた。

各紙はゴーン元会長が記者会見で家族と自由に話すことができず「日本の人質だった」と主張したことについて報じた。米紙ワシントン・ポストは「『腐敗した非人道的な』日本の司法制度について、逃亡後初めて批判」との見出しで報じたほか、米CNNも「日本で死ぬか、逃亡するかの選択だった」との発言を大きく伝えた。

米ブルームバーグ通信は「検察官が弁護士の立ち会いなしに容疑者を繰り返し尋問し、ほぼ100%の有罪率となる日本の司法制度に疑問を投げかけた」と指摘した。

一部報道では、今回の逃亡が自らを窮地に追い込むことになったとの見方もみられた。米紙ニューヨーク・タイムズは「国際逃亡者として、ゴーン元会長の未来は不透明だ。自身の名前を逃亡者リストから消そうとしているが、合法的な手段をとれるかどうかは不明だ」とした。

ゴーン元会長が記者会見で4カ国語を扱い、プレゼンテーション資料を使いながら説明する様子についても細かく報じた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「ダークスーツに赤いネクタイ姿で時折身ぶりや指を鳴らして説明し、日産やルノーで長期間トップを務めたショーマンシップの片りんを見せた」と伝えた。

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