イラク大統領「主権の侵害」 イランの攻撃を非難
【イスタンブール=木寺もも子】イラクのサレハ大統領は8日の声明で、イランが米軍のイラク駐留基地2カ所をミサイルで攻撃したことについて、主権侵害にあたるとして非難した。AP通信などが伝えた。サレハ氏は米軍がイラク国内でイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した際にも米国を批判しており、自国が米イランの衝突の舞台になることに懸念を示した。
イラクでは人口の6割をシーア派が占め、イランの影響力が強い。米国の司令官殺害に反発が強まり、議会は5日、駐留米軍の退去を求める決議をした。ただサレハ氏はイランと一定の距離を置いている。
サウジアラビアのメディアによると、サレハ氏は8日、イランと敵対するサウジのサルマン国王とも電話で協議し、緊張緩和の必要性を確認した。