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森美術館の片岡新館長 国際美術館会議の会長に

アジア人初、SNS時代に現代美術の姿追求

記者会見する森美術館の片岡真実館長(8日、東京都千代田区)

1月1日付で森美術館(東京・港)の館長に就任した片岡真実氏。アジア人として初めて、2020年から22年まで世界80カ国以上の近現代美術館に関わる専門家組織「国際美術館会議(CIMAM)」の会長も兼務する。重責を担うが「美術館を通して、現代美術が示す多様な価値観を多くの人に伝えていきたい」と意気込む。

8日に都内の日本記者クラブで記者会見した片岡氏は、現代美術を取り巻く国内外の状況について説明。日本ではまだ少ない女性館長となったことについて、「台湾や韓国などアジアも含め、海外に女性館長は多い。日本でも早く珍しくない時代が来てほしいし、そうなるよう努力する」と述べた。

昨年は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」に抗議が殺到し、同展が一時中止に追い込まれるなど、現代美術に対しても厳しい目が向けられた。片岡氏は「表現の自由を守る場所として美術館があるのはベーシックなこと」とした上で、「SNSが大きな役割を果たしている社会において、現代美術の展覧会は(多くの抗議や批判を受ける)リスクと隣り合わせだ。どこまで見せることができるのか、アーティストと美術館が緊密なコミュニケーションを取りつつ、臆することなく現代美術のあるべき姿を探し求めていく」と語った。

片岡氏は1965年愛知県生まれ。東京オペラシティアートギャラリーなどを経て、2003年に森美術館のキュレーターに就き、中国のアイ・ウェイウェイや日本の会田誠ら国内外の著名美術家の個展を手掛けた。09年にチーフ・キュレーター、18年に副館長兼チーフ・キュレーター就任。同年にオーストラリアのシドニー・ビエンナーレの芸術監督を務めるなど国際的に活躍している。

(岩本文枝)

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