ヤマハ発動機、アフリカで物流の実証実験

ヤマハ発動機は、アフリカ東部で二輪車を使った高効率な物流システムの構築をめざす。日本のスタートアップ企業が提携している現地の小売店を使い、今後1年かけて実証実験を進める。アフリカで経済成長の妨げとなっている非効率な物流を改善し、新たな商機の開拓につなげる狙いだ。
実験では、東京大学発のスタートアップ、WASSHA(ワッシャ、東京・文京)が提携している日用品販売店を使う。提携店はタンザニアに約1500店ある。ヤマハ発製の二輪車を荷物を運ぶのに活用。最適な配送経路を探す情報システムなどと組み合わせ、新たな物流の仕組みを築く。
これらの小売店では従来、荷物を運ぶのに移動の自由が限られるバスなどを使っていて、物流効率が悪かった。
ワッシャは小売店を通じて、電気が通っていない地域で照明用のランプを貸すサービスを手掛ける。実験では同サービスのほか、荷物の配達、小売店の商品仕入れでも新たな物流の仕組みを活用する方針。
ヤマハ発はワッシャに出資している。
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