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イラン、イラクの米軍基地に報復攻撃

(更新)

【ワシントン=永沢毅】米国防総省は7日、イラクにある米軍の駐留基地がイランから十数発の弾道ミサイルの砲撃を受けたと発表した。中西部アンバル州のアサド空軍基地と北部アルビルの基地の2カ所が標的となった。被害状況は確認中だとしているが、米CNNは米国人の被害はないと伝えた。同省は「米国人とパートナー、同盟国を守るために必要なあらゆる手段をとる」と表明した。

イランは米軍によるイラン革命防衛隊司令官の殺害を受け、米国への報復措置に出た形だ。トランプ大統領はこれまでイランが報復に動いた場合は反撃する方針を示しており、今後の展開次第では大規模な軍事衝突に発展する恐れがある。

国防総省によると、攻撃は米東部時間7日午後5時半(日本時間8日午前7時半)ごろ。「少なくとも2カ所の米軍や有志連合が駐留する基地を狙って発射されたのは明白だ」と説明した。米メディアによると砲撃は計15発で、10発がアサド空軍基地に、1発がアルビルの基地にそれぞれ着弾。4発は外れたという。

アサド空軍基地はイラク最大規模の基地で、イラク軍支援にあたる米海兵隊が駐留する。アルビルには過激派組織「イスラム国」掃討作戦に加わる有志連合が駐留している。この数日のイランからの警告を踏まえて防衛のための適切な措置をとり、警戒レベルを引き上げていたとしている。

一方、イラン国営テレビは「イラン革命防衛隊が数十発のミサイルでアサド空軍基地を攻撃した」と報じた。米MSNBCは第2波の攻撃が始まったと伝えた。

ホワイトハウスによると、トランプ氏は報告を受けて状況を注視している。エスパー国防長官、ポンペオ国務長官ら安全保障チームと協議した。米メディアによると、トランプ氏は国民向けテレビ演説を検討したが、同日の実施は見送った。

イランは先に殺害された革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の遺体埋葬の儀式など服喪期間が7日に終わったのを受け、報復措置に踏み切った。イラン最高安全保障委員会のシャムハニ事務局長は13の報復シナリオがあると予告していた。

米軍は12月末から段階的に中東への増派を繰り返し、イランの報復に備えて防衛体制を強化していた。AP通信によると、約5000人の駐留米軍は従来のイラク軍への訓練業務を一時停止し、イランからの防衛に専念する体制に入っている。

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