19年の資金供給増、14兆円に縮小 日銀の国債購入減で

2020/1/7 18:22
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日銀のマネタリーベース(資金供給量)の伸びの鈍化が鮮明になっている。日銀が7日に発表した2019年12月末の残高は518兆円で、前年末と比べた増加額は14兆円にとどまった。年末の増加額としては異次元緩和を始めた13年以降で最小だった。副作用を伴う過度の金利低下を抑えるために金融機関からの国債の買い入れを減らしている影響が表れている。

マネタリーベースには市中に出回る紙幣や硬貨のお金も含まれるが、金融機関が日銀に預ける当座預金が多くを占める。日銀の国債購入の減少で金融機関の収入が減り、当座預金も伸び悩んだ。19年末の残高は年末として9年連続で最高を更新したものの、伸びは鈍化している。

日銀は13年4月に異次元金融緩和を始めた。大量の国債購入により、14~16年にはマネタリーベースが年間約80兆円増加していたが、19年の増加額は12年の13兆円増以来の低水準にとどまった。

日銀は市場全体の4割強にあたる約500兆円の国債を保有する。マネタリーベースの伸びの鈍化について、第一生命経済研究所の藤代宏一氏は「日銀が国債を買いつくし、買える物が少なくなっている結果だ」と指摘する。

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