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サンマ水揚げ過去最低 東京の卸値2倍、スルメイカも不漁

2020/1/7 12:28 (2020/1/7 20:31更新)
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2019年のサンマ水揚げ量は過去最低の4万トンだった

2019年のサンマ水揚げ量は過去最低の4万トンだった

全国さんま棒受網漁業協同組合(東京・港)は7日、2019年の全国のサンマ水揚げ量が前年比66%減の4万517トンだったと発表した。統計開始以来、過去最低となった。水揚げ金額は43%減の128億円。卸値も前年の2倍になるなど異例の高水準をつけた。サケやスルメイカといった大衆魚も軒並み不漁で、家計や食品メーカーの打撃になる。

サンマの地域別の水揚げ量を見ると、北海道が2万1千トン(63%減)、宮城県が9900トン(70%減)、岩手県が8千トン(66%減)。全国で不漁だったことがうかがえる。全さんまの八木田和浩組合長は「天災級の大不漁。このままではサンマ漁が成り立たなくなる」と危機感を隠さない。

価格も高騰した。豊洲市場(東京・江東)の19年9~10月の平均卸値は1キロあたり700~1000円と、前年同期(同500円)の2倍に近かった。「これまでで最も高かった」(卸大手)との声が目立つ。

10月下旬に2カ月遅れで北海道沖に脂の乗ったサンマの群れがやってきたが、好漁は長く続かなかった。相次ぐ台風で出漁回数が限られたことも響いた。北海道や三陸など

産地の平均卸値は、前年比7割高の1キロ316円と「異例の高値」(全さんま)だ。

小売価格も高くなった。サンマが最も売れるのは例年9月上旬ごろ。19年秋は1匹600円前後で並ぶ鮮魚店もあった。

食品メーカーにも打撃だ。サンマは塩焼きや刺し身用として鮮魚店や居酒屋に出荷されるほか、小さく細い魚は缶詰などの加工原料となる。

加工原料は通常1キロ70~80円だが、19年は原料が不足し同300円を超えることもあった。北海道根室市のある加工会社は「工場を稼働させ、雇用を維持するため、高くても買わざるを得ない」と頭を抱える。採算の悪化で倒産した加工会社も少なくない。

水産庁は昨年7月、台湾、中国など8カ国・地域とサンマの資源管理について話し合い、漁獲量の上限を設けることで合意した。漁業者や加工会社の経営を支援する施策も打ち出したが、過去にない不漁に、漁業者や加工会社を抱える産地は打撃を受けている。

日本近海ではイカ、サケなど大衆魚の不漁が目立つ。漁業情報サービスセンター(東京・中央)によると、19年の漁獲量はサバが前年比2割減、マアジは1割減だった。秋サケは主産地の北海道で40年ぶりの不漁となり、日本海のスルメイカ漁は過去最低ペースだ。

唯一、増えているのはマイワシだ。19年の漁獲量は前年比2割増え、サバを抜きトップとなったもようだ。

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