埼玉県内トップ年頭あいさつ 「持続的な発展めざす」
埼玉県内の多くの企業や自治体が6日、仕事始めを迎えた。年頭あいさつでは、人口減少や高齢化など厳しい市場環境の中、持続的な発展を目指す声が相次いだほか、東京五輪・パラリンピックの開催を控え、地域経済への波及効果に期待を寄せる声も出た。
大野元裕知事は仕事始めの式に出席した約1000人の職員らに対し、超少子高齢化社会の到来を踏まえて「失敗を恐れれば変化のなかで取り残されてしまう」と指摘。「市町村や企業、団体、個人それぞれが知恵を出し合い、変化に対応するとともに持続的な発展を可能にする埼玉県をつくろう」と強調した。
武蔵野銀行の長堀和正頭取はさいたま市内での新年祝賀式で、本店勤務者を中心とする約280人に訓示した。今年のキーワードとして「続信力」を示し「地域に根ざした銀行として最も重要だと考える持続可能性の『続』と信用・信頼の『信』を組み合わせた」と紹介した。
埼玉りそな銀行の池田一義社長は「逆境の銀行業界であるが、人工知能(AI)や5GなどのIT(情報技術)技術を利用し、未来志向の新たな金融サービスに向けた本格的な準備に入る」とのコメントを出した。
一方、東京五輪ではバスケットボールとサッカーの競技会場となるさいたま市。清水勇人市長は「国内外から多くの人が訪れる絶好の機会。最高のおもてなしで、市の魅力をさらに発信しよう」強調。その上で「2030年には人口のピークを迎える。待ち受ける課題に全力で取り組まなければならない。共に手を携えて積極果敢に新しい時代を切り開こう」と訓示した。
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