グラフィット、電動キックスケーターをCESで公開
電動モビリティーを開発するスタートアップ企業のグラフィット(和歌山市)は一人乗りの電動キックスケーターを開発した。重量が16.5キログラムで持ち運べるようにした。渋滞が多い都市部で、近距離移動に使う。バッテリー残量などを表示できるスマートフォンのアプリも提供する。

名称は「クロススクーター・ロム」。米ラスベガスで開かれる家電・技術見本市、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で公開する。
2月1日から米クラウドファンディング大手の「キックスターター」で910~920ドル程度(約9万9600~約10万700円)で受け付けを始める予定。販売時の価格は1300ドル(約14万2300円)程度を見込む。
高さは約1.1メートル、長さが約1メートルとコンパクトな設計にした。最高速度は時速25キロメートルで、標準バッテリー搭載時の航続距離の目安は30キロメートル。家庭用コンセントで充電できる。バッテリーの過熱や漏電を防ぐ制御技術「バッテリーマネジメントシステム」はパナソニックと共同開発した。
スマホアプリで操作でき、航続可能距離なども表示できるようにした。バッテリーにUSBポートがあり、出先でもスマホなどを充電できる。
キックスケーターは折り畳め持ち運べるほか、車にも乗せられる。鳴海禎造社長は「所有したくなるような利便性にした」と期待を込めた。米国での販売動向を見極めたうえで、日本向けの導入も検討していく。時期や価格などは未定。
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