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キリバス大統領を厚遇、中国・習主席

台湾と断交を評価、経済支援を表明へ

(更新)

【北京=羽田野主】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は6日、北京の人民大会堂で、キリバスのマーマウ大統領と会談した。キリバスは2019年9月に台湾と断交し、中国と国交を結んだ。習氏はこれを「高く称賛する」と表明し、中国企業の投資などで経済を支援する考えを示した。11日投票の台湾総統選を前にマーマウ氏を厚遇し、再選を狙う蔡英文(ツァイ・インウェン)総統らに揺さぶりをかける狙いだとみられる。

6日、北京の人民大会堂で、中国の習近平国家主席との会談を前に、李克強首相(右)と握手するキリバスのマーマウ大統領=ロイター

中国国営中央テレビ(CCTV)が伝えた。マーマウ氏の訪中は初めて。20年に中国を公式訪問した最初の外国首脳だ。両首脳は中国主導の広域経済圏「一帯一路」で連携する文書に署名した。

6日、北京の人民大会堂で、キリバスのマーマウ大統領(左)の歓迎式典に出席した中国の習近平国家主席=ロイター

マーマウ氏は4日に中国入りし、11日まで滞在する予定。中国側は北京のほか、上海、浙江省、広州も案内する計画だ。中国外交筋は「中国経済の発展ぶりをしっかりと見てもらう」と話す。

習氏がマーマウ氏をこの時期に招いたのは台湾総統選が近いためだ。キリバスと同じ太平洋の島しょ国などに対し、台湾と断交して中国と国交を結ぶ利益を強調する。

南太平洋のキリバスは人口が12万人弱の小さな島国だ。しかし、米国とオーストラリアを結ぶ海上交通路(シーレーン)の要衝にある。最大の援助国は豪州で、通貨には豪ドルを採用している。

03年11月に台湾と外交関係を樹立したため、中国が断交した。その後、太平洋地域への影響力拡大を目指す習政権は台湾と外交関係を持つ国に相次ぎ接近し、キリバスとも再び国交を結んだ。

中国はかつてキリバスの首都タラワに衛星追跡施設を設けていた。習政権は太平洋諸国と軍事協力や交流を深める方針を打ち出してきた。中国軍の艦船の補給基地とするほか、米軍のミサイル基地や潜水艦の動きを監視するため、太平洋地域に情報通信施設を整備する思惑だとの見方がある。

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