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感性を学ぶAI アパレル不況打破に挑む

SENSY・渡辺祐樹CEO 前編(日経STARTUP X)

売れ筋細分化と単価下落を伴う市場縮小がもたらした深刻な需給ギャップ。現在のアパレル不況の背景を一言で表すとこうなる。ファッションへの関心が低下した若者らの需要をいち早く読み、在庫の適正化を実現する仕組みの構築は業界の悲願だ。SENSY(東京・渋谷)が開発した、ヒトの感性を分析し需要を予測する人工知能(AI)は不況打破の切り札となるのか。動画配信サイト「Paravi(パラビ)」の日経オリジナル番組「日経STARTUP X」に出演した渡辺祐樹最高経営責任者(CEO)が、その潜在能力について語った。

SENSYのAIが取り入れたのは、人の気持ちのメカニズムを解析する「感性工学」の知見だ。商品を買いたい、店に行きたいという「気持ちの動き」に影響を及ぼした様々な要因をデータとして集め、分析する。過去の購買履歴や画像情報、天候など、そのデータは膨大だ。特にファッション分野は嗜好が多岐にわたる。国内アパレル市場は過去30年で約4割縮小し、一方で供給点数は2倍以上膨らんだ。渡辺CEOはマスの需要動向を読みつつ、ニッチな需要も切り捨てないアルゴリズムの実現で、こうした需給ギャップの解消を狙う。

業界の深刻な問題の一つが、個人の嗜好に合わせた商品を提案する優秀な販売員の不足だ。AI導入が人材育成の面で逆効果にならないかという懸念も残る。渡辺CEOが説くのは「AIに丸投げしない」姿勢だ。販売員の接客が行き届かない部分をAIが補完する仕組みを整えれば、人とAIは十分に共存できると指摘した。

(2019年12月9日収録)

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