森法相、出国手続き厳格化指示 ゴーン元会長逃亡巡り
「不法に出国は遺憾」

2020/1/5 18:00
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森法相は出入国在留管理庁に対し、関係省庁と連携して出国手続きを厳格化するよう指示した(ゴーン被告とレバノン国旗)

森法相は出入国在留管理庁に対し、関係省庁と連携して出国手続きを厳格化するよう指示した(ゴーン被告とレバノン国旗)

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(65)が保釈条件に違反して海外逃亡した事件で、森雅子法相は5日、「わが国の刑事司法制度は基本的人権を保障しつつ適正に運用され、保釈中の逃亡が正当化される余地はない」とのコメントを出し、出国手続きの厳格化を指示したと明らかにした。

ゴーン元会長は2019年12月29日、関西国際空港からプライベートジェット機で出国したとみられている。森法相は元会長の出国記録がなかったとし「不法に出国したと考えられ、誠に遺憾」と指摘した。

森法相は出入国在留管理庁に対し、関係省庁と連携して出国手続きを厳格化するよう指示した。「同様の事態を招くことがないよう必要な対応を行いたい」と強調した。

茂木敏充外相も5日、「わが国の刑事手続きが適正に行われるよう関係国、関係機関としっかり連携していきたい」と語った。同日からの東南アジア訪問に先立ち、羽田空港で記者団の質問に答えた。

一方、東京地検の斎藤隆博次席検事は元会長について「迅速かつ適正な捜査で逃亡の経緯を明らかにする」とコメントを発表した。

東京地検は警視庁などと連携し、元会長について出入国管理法違反(不法出国)容疑で捜査しており、捜査中の事件についてコメントを出すのは異例だ。

斎藤次席検事は「豊富な資金力と多数の海外拠点を持ち、逃亡が容易で、事件関係者に働きかけ罪証隠滅する現実的な危険性があった」として、ゴーン元会長の身柄を勾留する必要性があったことを強調した。

ゴーン元会長は19年12月31日に公表した声明で「差別がまん延し人権が侵害されている」と日本の司法制度を批判。「私は裁判から逃れたのではなく、不公平さと政治的な迫害から解き放たれた」としていた。

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