運航関係者「家族に危害と脅し」 ゴーン元会長密航で

2020/1/4 17:30 (2020/1/4 23:33更新)
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2019年4月、東京拘置所を出るゴーン被告=ロイター

2019年4月、東京拘置所を出るゴーン被告=ロイター

【ベイルート=木寺もも子】日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(65)の逃亡事件で、レバノンの検察当局は週明けの7~8日にも元会長から事情を聴取する。国際刑事警察機構(ICPO)による国際指名手配を受けて、元会長を拘束すべきかを判断する。AFP通信などが伝えた。一方、トルコの検察は元会長のトルコへの出入国が当局への届け出がなく違法だったことが確認されたと発表した。

レバノンのセルハン暫定法相は日本経済新聞の取材に対し、元会長から逃亡の経緯などを早期に聴取し、ICPOから受け取った「国際逮捕手配書」への対応を検討すると述べていた。

レバノン側に手配書に従う義務はなく、身体拘束や出国禁止などの措置につながるかは不明だ。日本への引き渡しには応じない意向を示している。元会長は8日にも記者会見を予定している。

一方、アナトリア通信によると、トルコの裁判所は3日、元会長を密航させた疑いで運航会社のマネジャー1人、パイロット4人の逮捕と、搭乗したプライベートジェット2機の押収を決定した。検察が2日拘束した7人のうち、空港地上業務担当の2人は釈放された。

運航会社のマネジャーは裁判所での供述で「ベイルートの知人から電話を受けた。国際的に重要な事案があり、引き受けなければ妻子に害が及ぶと脅された」と述べるなど容疑を認めているもようだが、乗客が元会長だとは知らなかったとしている。

このマネジャーや逃亡にかかわった関係者を告訴した運航会社は、マネジャーが独断で当局に提出しなければならない乗客名簿を改ざんしたと主張している。

トルコ紙などの情報を総合すると、元会長を乗せたプライベートジェット機は2019年12月29日に関西国際空港から飛び立ち、30日早朝にイスタンブールに到着した。近くに駐機していた別の機体にひそかに乗り換え、フランスのパスポートを使ってレバノンに入国した。

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