世界の食料生産、人工衛星で把握 農水省

2020/1/3 21:00
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干ばつや大雨などの気象情報を宇宙から収集してコメや小麦、大豆などの収穫見通しを作成=ロイター

干ばつや大雨などの気象情報を宇宙から収集してコメや小麦、大豆などの収穫見通しを作成=ロイター

農林水産省は人工衛星のデータを使い、世界の主な作物の収穫状況を予測する仕組みを作る。干ばつや大雨などの気象情報を宇宙から収集してコメや小麦、大豆などの収穫見通しを作成する。世界の食料需給をめぐる情報は米農務省(USDA)が作る資料に依存しており、日本独自の情報源の確立が課題だった。

2020年度から3年計画で予測システムを整備する。現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は日本の地球観測衛星のデータから天候や日射量など農業用の気象情報を提供する「JASMAI」と呼ばれる情報システムを構築している。今後、収穫予測に生かすため、同システムを農水省に移管する。

農水省は研究者と共同で、気象データと穀物類の収穫量の関係を整理し、人工衛星のデータによる収穫期の作柄予想の仕組みを作る。具体的な予測結果は穀物類を輸入する商社や食品メーカーに活用してもらうほか、国連食糧農業機関(FAO)などにも提供する。

地球観測衛星によるデータは近年精度が向上している。農水省はJAXAとの連携を強化し、大規模な土砂崩れなど山地災害の場所の早期発見や、中山間地で農地維持に向けた予算が適切に使われているかの確認などにも生かしていく考えだ。

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