NYダウ、一時233ドル高 主要3指数が最高値上回る
【NQNニューヨーク=古江敦子】2020年最初の取引となる2日の米株式相場は続伸している。15時現在、ダウ工業株30種平均は前営業日である19年12月31日に比べ233ドル59セント高の2万8772ドル03セントで推移し、12月27日につけた過去最高値を上回っている。中国が1日に金融緩和策を発表した。同国景気が持ち直し、世界的な景気回復につながるとの期待から買いが入っている。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数と多くの機関投資家が運用の3考指標に据えるS&P500種株価指数も過去最高値を上回っている。
中国人民銀行(中央銀行)は1日、市中銀行から強制的に預かるお金の比率を示す「預金準備率」を6日から0.5%引き下げると発表した。流動性を高め、民間企業の資金繰り悪化を和らげて景気を下支えする狙いとみられる。米中貿易交渉の第1段階合意の署名式を15日に控え投資家心理が楽観に傾いていることもあり、幅広い銘柄に買いが入った。
年初で新規の投資資金が流入し始め、相場を押し上げた面もあった。スマートフォンのアップルとソフトウエアのマイクロソフトが上場来高値を更新。半導体のインテルが上げ、景気動向に業績が影響されやすい金融やエネルギー株の上昇が目立っている。
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