台湾で軍ヘリ墜落、参謀総長ら死亡 総統選の活動一時停止

2020/1/2 17:42
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【台北=伊原健作】台湾の国防部(国防省)は2日、13人が乗った軍用ヘリコプター「ブラックホーク」が同日朝に台湾北部の山中で墜落したと発表した。軍制服組トップである沈一鳴・参謀総長ら8人の死亡が確認された。軍などが原因究明を急いでいる。11日に総統選が迫るが、各政党は直近で予定されていた選挙運動を取り消した。

台湾の軍用ヘリ墜落で死亡した沈一鳴・参謀総長(19年3月、台北市)=AP

台湾軍の軍用ヘリ「ブラックホーク」(18年10月、桃園市での軍事演習)=ロイター

国防部などによると、沈氏のほか少将2人など複数の高位の軍人が死亡した。沈氏らは2日早朝に北東部宜蘭県の軍事施設を慰問するため台北市内の空港を出発した。離陸後約30分しないうちにレーダーから機影が消え連絡が取れなくなり、北部・新北市と宜蘭県にまたがる山中で墜落した機体が発見された。5人は生き残ったが負傷者が出ているという。

台湾メディアによると事故機は米国から購入した。蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は墜落を受け2日午後、宜蘭県の軍事施設を訪れ詳しい報告を受けた。沈氏らへの哀悼の意を示したうえで、厳徳発・国防部長(国防相)に動揺を防ぎ防衛体制に万全を期すよう伝えたという。

与党・民主進歩党(民進党)や最大野党・国民党などは2日に相次ぎ哀悼のコメントを出し、直近で予定されていた総統選・立法委員(国会議員)選挙に絡む集会などの日程を取り消した。投開票は11日に迫るが、少なくとも数日間は選挙活動が停止する見通し。

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