陛下「災害ない良い年に」 新年参賀、上皇ご夫妻も

2020/1/2 11:51 (2020/1/2 20:33更新)
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令和初となる新年恒例の一般参賀が2日、皇居・宮殿の東庭で行われ、約6万8710人が訪れた。天皇陛下は皇后さまとともに宮殿のベランダ中央に立ち、「本年が災害のない安らかで良い年となるよう願っております」と述べ、笑顔で手を振られた。参賀に足を運んだ人々は陛下のお言葉を聞きながら、新たな年の始まりに願いを込めた。

この日午前、ベランダ中央の両陛下の隣には上皇ご夫妻が立ち、秋篠宮ご夫妻ら皇族方が並ばれた。陛下はお言葉の中で「昨年の台風や大雨などにより、いまだご苦労の多い生活をされている多くの方々の身を案じています」と述べ、「わが国と世界の人々の幸せを祈ります」と語りかけられた。

両陛下は計5回、参賀を受け、午前中の3回は上皇ご夫妻も姿を見せられた。公の場で両陛下と上皇ご夫妻が並び立たれるのは、2019年5月の代替わり後初めて。

新年の一般参賀に集まった人たち(2日午前、皇居)

新年の一般参賀に集まった人たち(2日午前、皇居)

この日午前、皇居前広場は東京駅につながる行幸通りまで参賀者らの列ができ、警視庁の「DJポリス」が誘導に当たった。宮内庁も開門時間を20分早めて9時10分から誘導し、より多くの人が入場できるよう対応した。ただ訪れた人数は平成最多の15万人余りが訪れた19年の新年一般参賀の半分以下にとどまった。

埼玉県川越市の看護師、高橋富美栄さん(56)は、陛下がお言葉の中で19年の台風や大雨の被災地を案じられたのを聞き、「被災者に寄り添おうとする陛下のお気持ちを感じた」。同年10月の台風19号で自身が暮らす地域も大きな浸水被害が出たといい、「お言葉に勇気づけられた被災者も多いはず。両陛下には被災地訪問をぜひ続けてほしい」と願った。

昭和期から新年一般参賀に足を運んできた相模原市の主婦、坂本初枝さん(83)は「高齢になり、参賀に来られるのは今年が最後かも。新しい陛下の姿を見られてよかった」と喜ぶ。

昭和、平成を振り返ると、戦時は町が焼ける光景を目にし、東日本大震災では福島県いわき市の親戚宅が津波で流され、悲しい記憶も多い。「令和の新しい時代は戦争や災害のない平和な時代になってほしい」と願った。

この日午後の参賀には、上皇ご夫妻が姿を見せられなかった。午後に訪れた東京都新宿区の主婦(78)は「皇室の方々の数が少なくなったように感じ、寂しい」と話していた。

埼玉県戸田市から家族で訪れた会社員の男性(45)は平成最後となった19年に続き、2度目の一般参賀。20年は転勤で東京の職場を離れる予定といい、「上皇ご夫妻の元気そうな姿を見られてよかった。今年は生活環境が変わり、忙しくなりそうだが、家族全員で健康に過ごしたい」と抱負を語った。

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