オーストリア連立合意 緑の党、初の政権参加へ

2020/1/2 6:45
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緑の党との連立合意で首相返り咲きを決めた国民党のクルツ氏(左)=ロイター

緑の党との連立合意で首相返り咲きを決めた国民党のクルツ氏(左)=ロイター

【ロンドン=石川潤】2019年9月に下院選挙を実施したオーストリアで1日、クルツ元首相が率いる最大会派、中道右派の国民党と第4党の緑の党が連立政権の樹立で合意した。クルツ氏らが明らかにした。33歳のクルツ氏は19年5月に議会の不信任を受けて首相退任に追い込まれていたが、返り咲きを確実にした。前回選挙で躍進した緑の党は同国で初めて政権に参加する。

オーストリアでは国民党と極右の自由党が連立政権を組んでいたが、19年5月に当時の自由党党首がロシアの新興財閥の関係者とされる女性に利益供与を約束していた疑惑が浮上。連立政権は崩壊し、クルツ氏も退任を余儀なくされた。

19年9月の選挙では極右の自由党が失速する一方で、カリスマ性のあるクルツ氏のリーダーシップが改めて評価され、国民党が勝利した。環境問題への関心の高まりを追い風に、17年の選挙では議席を得るために必要な4%の票を得られなかった緑の党が、得票率を2桁に伸ばして第4党に躍進していた。

欧州連合(EU)首脳会議が50年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにすることで合意するなど、欧州政治では環境問題が最重要テーマに浮上している。緑の党が政権に参加することによって、オーストリアでも目標実現に向けた具体的な政策立案の動きに拍車が掛かるとみられる。

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