三菱UFJ、2000億円特損 インドネシア銀の株価下落

2019/12/30 18:26 (2019/12/30 20:22更新)
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三菱UFJ銀行

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三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は2019年4~12月期の連結決算で2074億円の特別損失を計上すると発表した。4月末に買収したインドネシア中堅銀行バンクダナモンの株価が下落し、減損処理が必要になった。MUFGは会計ルールに沿って、買収金額と対象企業の純資産の差額である「のれん」を前倒しで一括償却する。

減損処理の判定は四半期末ごとに実施するが、通期での特損の有無は20年3月末の株価によって最終確定する。株価が減損処理の水準を上回った場合は一連の財務処理は取り消され、特別損失の計上もなくなる。MUFGの20年3月期の連結純利益は9000億円を見込んでいるが、現段階で利益予想は変更しない。株主還元の基準となる銀行規制上の自己資本への影響がないため、配当や自社株買いの方針は変わらない。

バンクダナモンの18年12月期の純利益は前の期に比べ6.5%増の3兆9200億ルピア(約300億円)で業績は堅調だ。

MUFGは4月29日にバンクダナモンへの追加出資を完了し、発行済み株式数の94%を取得した。17年12月から段階的に出資比率を引き上げており、投じた資金の総額は約6800億円に上る。出資完了後に米MSCIの株価指数構成銘柄から外れたことなどを受けて、バンクダナモンの株価は急落。4月30日に8850ルピアだったが、12月30日の終値は3950ルピアとなった。

MUFGによる取得原価の50%以下となったためダナモン株の減損処理が必要となった。財務処理の規定に基づいて、本来20年以内で均等に償却するのれんを19年4~12月期決算で一括償却することとなり、特別損失が発生する。

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