ワークマン株価、年間で2.8倍に 防寒衣料好調

30日の東京株式市場で作業服販売大手のワークマン株が前週末比160円(2%)安の1万190円で取引を終えた。利益確定売りが先行したものの、1万円に近づくと押し目買いが優勢だった。株価は年間で2.8倍に急騰。足元で防寒商品の販売が伸びるなど成長期待は強い。
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株価は今年に入ってから上昇基調が強まり、日本マクドナルドホールディングスを抜いて新興企業向け市場の時価総額トップに躍り出た。17日には上場来高値(1万570円)を付けた。
ワークマンの11月の既存店売上高は前年同月に比べて24%増加した。軽さや伸縮性にこだわった「エアロストレッチ」シリーズなど防寒商品の販売が好調だった。
アウトドアやスポーツ向けの衣料を豊富に扱う新型店「ワークマンプラス」の出店を強化。カジュアルなデザインのプライベートブランド(PB)商品を増やし、女性や若者などの新規需要を取り込んでいる。20年3月期の単独税引き利益は前期比11%増の108億円を見込む。
市場では「安くて価値のある商品の提供やフランチャイズチェーン(FC)方式の店舗展開でコスト面を効率化するなど同業他社に比べて評価できる点が多い」(藍沢証券投資顧問部の三井郁男・ファンドマネージャー)との声が聞かれた。
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