JR九州、自動運転列車を公開 既存設備活用し投資減

2019/12/28 14:31
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JR九州は28日未明、開発を進めている自動運転による列車の走行試験を報道陣に公開した。実際の営業路線を使い、運転士に代わって自動列車運転装置が列車を加速、減速させるなどして技術を検証した。同社は既存設備を活用することで、新規投資を抑えながら実現を目指す。

試験をしたのは福岡県内を走る香椎線の西戸崎―香椎駅間。試験用の車両には、自動運転装置が設置された。

試験では運転士が発車の際に2つのボタンを同時に押すと列車が動き出し、滑らかに加速した。駅に近づくと自動で減速し、ホームのほぼ所定の位置に停車した。試験に立ち会ったJR九州の古宮洋二鉄道事業本部長は「乗り心地はスムーズで、通常の運転士と変わらない操作ができている」と話した。

同社は衝突防止などのため自動で列車を停止させる既存の自動列車停止装置(ATS)を活用する。新たな設備の設置を減らして投資額を抑え、採算が厳しい路線でも導入しやすくすることを目指している。

運転士は発車のボタンを押すだけで、あとは自動で走行(28日、福岡県)

運転士は発車のボタンを押すだけで、あとは自動で走行(28日、福岡県)

運転に当たっては踏切などでのトラブルに備えて列車を緊急停止させるための係員が乗り込む。運転士以外でも操作ができるため要員確保が従来より容易になり、人手不足対策にもなるという。

同社は2020年中に、香椎線で自動運転の実証運転を始める予定だ。

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