欧州委員長、英との通商交渉「深刻に懸念」 延長も視野

2019/12/28 0:19
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【ロンドン=佐竹実】欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は27日の仏紙のインタビューで、英国との通商交渉の期間が短いことについて「深刻に懸念している」と述べた。2020年1月末に英国がEUを離脱してから、自由貿易協定(FTA)などの交渉をする移行期間に入るが、「必要であれば延長に合意するのが妥当だと思う」と語った。

演説するフォンデアライエン欧州委員長=ロイター

移行期間は20年末までの11カ月。FTA交渉には通常、数年はかかるとされているが、ジョンソン英首相は延長しない方針を示している。期限までにEUと新たな協定を結べない場合、関税が突如復活する「合意なき離脱」と同じ状況に陥り、経済に悪影響を与えることが懸念されている。

フォンデアライエン委員長は仏経済紙レゼコーのインタビューで、FTA以外にも様々な交渉があると指摘。「英国とEUの双方が、短期間での交渉が可能なのかどうかを真剣に自問しなくてはならない」と述べた。その上で「年の半ばに状況を見直し、交渉期間の延長に合意することは妥当だと思う」と述べた。

移行期間中は米国や日本などEU域外とのFTAを発効できないほか、EU予算への拠出金も負担する必要があり、英国内には期間延長に否定的な見方も根強い。ジョンソン首相は延長しないと明言しているが、短期間でより有利な条件を引き出すための駆け引きとの見方もある。

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