野党合流、党首間で調整へ 立民・国民、年明けから
政策・合併方式で隔たり

2019/12/28 0:20
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立憲民主党と国民民主党は合流に向けて年明けから党首間の調整に入る。福山哲郎、平野博文両幹事長が27日、都内のホテルで約2時間会談して確認した。国民民主内には参院側を中心に慎重論が根強い。基本政策や合流方式などで一致点を見いだし、両党内がまとまった形で合意をとれるかが焦点となる。

 会談後、取材に応じる立憲民主党の福山幹事長(右)と国民民主党の平野幹事長=27日午前、東京都内のホテル

福山、平野両氏は会談後、そろって記者団の質問に答えた。福山氏は「1つの政党になることを目指し、自民党政権に代わって政権を担いうる強力な態勢を築く必要性を共有した」と述べた。そのうえで「大きな政治判断は党首会談に委ねたい」と話した。平野氏は「幹事長レベルで積み上げるところは積み上げた。大義のために1つの政党を目指して頑張っていく」と語った。

幹事長会談では、衆参一体での合流や、衆院選の比例代表名簿で小選挙区との重複立候補者は同一順位とする方針を確認した。合流後に代表選規則を速やかにつくることや、地方組織のあり方について指針を設けることでも折り合った。

幹事長間では一定の前進があったものの、これで合流に一気に進むかはなお見通せない。協議の焦点になっている党名や合流の形式、基本政策などに関しては党首会談に委ねるとして、結論を持ち越した。

合流形式を巡っては、立民は基本的な綱領や政策は変えないとの主張だ。国民民主を事実上、吸収したい思惑がある。

国民民主内には衆参で温度差がある。衆院側は次期衆院選をにらみ合流への賛成論が多い。党支持率は1%近辺で低迷しており、このままでは戦えないとの危機感があるからだ。

7月の参院選で立民と競合した参院側には抵抗感が強い。電機連合は現職の組織内議員が落選した。労働組合出身のある議員は「半年前まで国民民主をよろしくと言っていたのに、党名も立民、政策も立民では説明がつかない」と語る。

政策に関しても、リベラルから穏健保守まで包み込む「改革中道」路線を打ち出す国民民主に対し、立民はリベラル路線に寄っているとの指摘がある。国民民主の参院議員は「立民に吸収される形では参加できない」との認識を示す。

肝心の部分で折り合っていないにもかかわらず、協議の舞台を党首レベルに格上げしたのは、立民側の事情がある。野党合流は時間との戦いとみているからだ。

立民の枝野幸男代表が国民民主や社民党などに向けて合流を呼びかけたのは今月6日。既に3週間が経過した。立民、国民民主の幹事長協議はこの間で7回を数えた。枝野氏は26日の記者会見で、年内に方向性を出すべきだと強調していた。

来年1月20日召集の通常国会が始まると、国会論戦が本格化し、合流に向けた機運は遠のく。結論が出ないまま、時間がたつと枝野氏自身の求心力低下にもつながりかねない。次期衆院選に向けた候補者調整もずれ込む可能性がある。合流を推進する立民幹部は「1月上旬までにまとまれるかが勝負だ」と読む。

一方、国民民主の玉木雄一郎代表は「期限を設けるより、納得できる丁寧な話し合いを重ねることが大事だ」との立場を示す。国民民主幹部は「党首会談は一度では終わらない」と語る。

枝野氏に歩調を合わせると、参院の労組系議員の離反を招く恐れがある。とはいえ、結論を先送りすれば推進派が反発するのは必至だ。「玉木氏が決断しないなら代表交代を迫るのも選択肢だ」と合流推進派は話す。

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