タイムツリー、19億円調達 外部サービスと連携強化
カレンダーアプリを提供するTimeTree(タイムツリー、東京・新宿)は日韓のベンチャーキャピタル(VC)などから19億6000万円を調達した。利用者数を増やすための広告費や、外部サービスの予定をタイムツリーのアプリと連携させる機能の開発などに充てる。競合が多い分野だが、消費者向けの予定管理サービスとして普及を目指す。

韓国のファンドが運営するストーンブリッジ・ベンチャーズや人材派遣のパーソルホールディングス傘下のパーソル・イノベーション・ファンド、オリエントコーポレーションなどが新たにタイムツリーの第三者割当増資を引き受けた。既存株主も一部が追加投資に応じた。
タイムツリーは2015年に社名と同名のカレンダーアプリを始めた。家族や恋人、職場の同僚などと予定を共有し、アプリ内で手軽にチャットできる機能が特徴。同社によれば登録利用者数は国内外で2000万人を超えるという。テレビや街頭での広告を増やして認知度を高める。日本国内の利用者が約6割を占め、海外ではドイツなどのユーザーが多い。
外部サービスとカレンダーの連携では、宅配事業者の配達予定時間をアプリに表示したり、スポーツの試合やコンサートなどのイベント日程をアプリで確認できるようにする方針だ。
利用者が入力した予定に合わせた広告を配信する企業向けサービスも始めている。他人との共有を前提に予定を書き込むため他のカレンダーアプリよりも情報量が多く、利用者の関心が高い広告を流しやすいと同社は説明している。
(山田遼太郎)
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