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アメフト、神戸大が関西3位 堅守を軸に波に乗る

2019/12/29 3:00
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2019年の大学アメリカンフットボールは関学大(関西2位)が甲子園ボウルで早大(関東1位)を38-28で下し、2年連続30回目の優勝を果たした。この10年間では関学大が7度、立命大が2度学生王座に輝き、関西の両雄の強さが際立つ中、今季、激戦の関西学生リーグで3位と躍進したのが神戸大だ。

国立大の甲子園ボウル出場は、1996年の京大が最後。神戸大も90年、京大との国立大決戦に勝てば初出場という好機を得たが、はね返された。

京大戦で相手QBに襲いかかる神戸大ディフェンス陣(11月)

京大戦で相手QBに襲いかかる神戸大ディフェンス陣(11月)

今季はリーグ戦で関学大、立命大に敗れたが、関学大にはリードして折り返すなど15-17と善戦。最終節の京大戦は16-7で完勝し、5勝2敗で11年ぶりの3位に。シーズン5勝は92年以来、実に27年ぶりだった。

今季から関西3位も参戦する西日本代表決定トーナメントでは、主将のWR中谷建司(4年)らの「もう一度、関学と」という強い思いで、中京大(東海1位)に逆転勝ち。関学大との再戦にこぎつけたが、2度目は隙がなく7-26で完敗した。

躍進の要因の一つは守備だ。1試合平均失点はリーグで3番目に少ない10.7。特に相手QBを倒すサックの回数はDL杉野太郎(3年)がリーグ1位の8回、大可真治(4年)が同3位の6回。杉野は相手陣エンドゾーンで攻撃を止め、得点を奪うセーフティーも決めている。

攻撃の第4ダウンでパントを蹴る小林真大(2年)のキック力も守備に貢献。FGでも最長47ヤードを成功させた。リーグ2戦目は関大に11年ぶりの勝利。QB是沢太朗(4年)から中谷らへのパス攻撃から小林のFGにつなげ、18-10と競り勝った。増田卓司監督は「試合間隔が1週間と短く、相手の我々に対する準備は十分ではなかった」というが、これで波に乗った。

就任3年目の増田監督は98年度、矢野川源ヘッドコーチ(HC)は05年度の主将。2人とも社会人でもプレーし、矢野川HCは日本一も経験した。だが、上意下達の指導はしない。選手が自らの力で考え、行動する「学生主体」の伝統をOBとして熟知し、人間形成、チーム強化の両面で「神戸大には合う」(増田監督)と信じるからだ。

部としては試行錯誤を経ての原点回帰。17年は21年ぶりに2部で戦ったが、1シーズンで1部に復帰し、18年は3勝4敗の5位。今季はさらに躍進した。

強豪私大には及ばないが、「各学年30人、3分の1が経験者」という陣容を目標に、勧誘活動も強化。高校生を練習会に招き、出張クリニックも行う。そびえる山は高いが、登れぬ山ではない。そう考えられた時、先が楽しみになる。

(影井幹夫)

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