ロマネスクの旅 美術史家 金沢百枝

エッセー
2020/1/11 14:00
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日本経済新聞 電子版
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「もっとよくみえる場所があるよ」

聖堂内の壁に貼ってあった写真をくいいるようにみていたら、堂守のおじさんがいつのまにか背後にきて、そうつぶやいた。中世の教会美術を取材するため、イタリア中部アンコーナ近くのポルトノーヴォをおとずれていた。聖堂は海岸に建っている。私がみていた写真は、聖堂を海から撮影したものだった。真っ白な聖堂が真っ白な崖に建っている。そのまえに真っ青な海がひろがる。

写真をみるまえか…

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