イスラエル、ネタニヤフ首相が党首選で勝利宣言

2019/12/27 8:01
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【カイロ=飛田雅則】イスラエルで与党の右派リクードの党首選が26日に実施され、現党首のベンヤミン・ネタニヤフ首相が勝利宣言した。現地メディアは選挙前に、同氏の得票率は70%ほどになると報じていた。収賄などの罪で起訴された同氏に、党首交代を求めるギドン・サール元内相が挑んだが、及ばなかったもようだ。

イスラエルのネタニヤフ首相=ロイター

ネタニヤフ氏は正式な結果発表を前に「党員の信頼や支援、愛に感謝する。次の総選挙でリクードを偉大な勝利に導く」とツイッターに投稿した。リクードは27日中に結果を発表する見通し。イスラエルでは2020年3月2日に総選挙が予定されており、党内結束を急ぐ構えだ。

リクードの党首選の投票は、現地時間で26日午前9時から午後11時まで実施された。有権者数はリクード党員の約11万6千人。投票率は約50%だった。ネタニヤフ氏に対して、かつて弁護士やジャーナリストとして活躍したサール氏が挑んだ。

リクード党内ではネタニヤフ氏が米国のトランプ大統領やロシアのプーチン大統領と良好な関係を築き、国内経済も好調なことから、政治手腕を評価する声が多い。

イスラエル検察は11月下旬、ネタニヤフ氏を起訴した。法律上、首相は起訴されても、有罪が確定するまで辞職する必要はない。

ネタニヤフ氏は「クーデターの陰謀だ」と検察批判を繰り返す。この対応に反発したサール氏は「(ネタニヤフ氏が)党首のままでは選挙を何度やっても政権を発足させられない」と主張し、党執行部に党首選を要請した。しかし、ネタニヤフ氏への批判票は広がらなかったもようだ。

イスラエルでは4月の総選挙後の組閣にネタニヤフ氏が失敗して9月にやり直し総選挙を実施。第2党となったリクードのネタニヤフ氏と、第1党となった中道野党連合「青と白」のガンツ元軍参謀総長が両党による大連立を目指した。しかし、首相続投を狙うネタニヤフ氏と、退陣を求めるガンツ氏の溝が埋まらずに決裂。1年足らずで3度目の総選挙が20年3月に実施されることになっている。

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