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ピアノの姉妹ユニット「キトリ」新作で連弾の一歩先へ

ピアノ連弾とボーカルが話題の姉妹ユニット、Kitri(キトリ)が新アルバム「Kitrist(キトリスト)」を1月29日に発売する。キトリは2017年に大橋トリオのプロデュースで「Opus 0」を発表。姉のMona(モナ)はピアノの低音とボーカルを、妹のHina(ヒナ)は高音とコーラスを担当する。19年にメジャーデビューを果たし、「Primo(プリモ)」と「Secondo(セコンド)」の2枚のCDを出した。今作では、これまでのピアノ連弾のイメージにとどまらず、ギターやパーカッションなどの伴奏も積極的に取り入れ、アーティストとして前に進もうとする姿勢もうかがえる。

新たな試みとして、教会音楽を想起させる「overture」を序曲として収めた。輪唱が特徴的なこの曲は「美しい和声をつくってみたいと考えていた。収録した曲の中でどう位置づけるか難しかったが、アイデアが形になった」とモナは言う。「矛盾律」では、ピアノ以外にも多く楽器が伴奏に加わった。「ギター、カホーン、ギロ、パーカッショッン、リコーダーなども演奏した」(ヒナ)というライブでの試みを作品にいかした。

歌詞にもこだわった。「鏡」という曲では「3拍子でポップスをやってみたいと考え、バロック時代の舞曲をイメージし、独特の毒々しさを歌詞に出したかった」とモナは狙いを話す。クラシック音楽で「舟歌」を意味する「バルカローレ」では「『孤舟』という言葉がとても気になっていた。モノクロの風景に、水の流れる感じを歌詞で出したかった」(ヒナ)という。

今後はクラシック以外にも世界各地の民族音楽を取り入れていきたいという。「ブラジルの音楽に興味がある。サンバのような踊れる曲が好き」とヒナ。モナは「大学生のとき、バリ島のケチャが演奏されている映像を見て衝撃を受けた。こういった地域に根ざした音楽を取り入れられたら」と話している。

(前田龍一)

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