アサヒビール、副業解禁 3千人規模
無給の副業休暇も
アサヒビールは26日、2020年1月から社員の副業を解禁すると発表した。勤務年数5年以上の社員3千人規模を対象にする。月2日を上限に無給の副業休暇を1日単位で取得できる仕組みも新設した。社員が持つ専門知識や能力を副業に生かし、自身のキャリア形成に役立ててもらう狙いだ。
副業規定をこのほど定めた。社員の申請に基づいて会社が認める。社会保険労務士や中小企業診断士といった、企業との業務委託契約を結ぶ形態や、スポーツインストラクターなど個人事業主として収入を得るといった形態での副業を想定する。
アサヒとは別の会社と新たに労働契約を結び、会社員として働くことはできない。社員の健康管理などを考慮し、原則として副業を終えてから、本業を始めるまでの間隔を10時間空けてもらう。
これまで副業は60歳以上の定年退職後に再雇用されたシニアスタッフに限っていた。実績はゼロだった。持ち株会社のアサヒグループホールディングスやグループ内の他の事業会社でも副業解禁を検討している。
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