首都圏の「いま」、聖火にのせて
オリパラ 首都圏へ(3)
[有料会員限定]
かつて鋳物産業で栄えた埼玉県川口市。今はマンション開発が進むこの街に、1964年東京五輪で使われた旧国立競技場の聖火台がある。川口の鋳物職人が製造し、近年は東日本大震災の復興シンボルとして東北各地を巡っていたが、2019年秋に里帰りして話題を集めた。
「開会式で灯がともった時は涙が出た」。製造に関わった鈴木昭重さん(84)は当時を振り返る。聖火台は鋳物師だった父親が「生涯最後の仕事」として引き受け...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1083文字