李首相、サービス業開放で「試験区」 日中首相会談

2019/12/25 9:50 (2019/12/25 11:49更新)
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会談前、握手する安倍首相と中国の李克強首相(25日、中国・成都)=代表撮影・共同

会談前、握手する安倍首相と中国の李克強首相(25日、中国・成都)=代表撮影・共同

【成都=宮坂正太郎】安倍晋三首相は25日午前、中国四川省の成都近郊で李克強(リー・クォーチャン)首相と約50分間会談した。23日に北京で習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談したのに続き、日中両国の協力策をめぐり意見交換した。李氏はサービス業の市場開放を進める試験区を設ける考えを表明した。

安倍首相は会談の冒頭で「日中関係は順調に改善している。来春の習主席の国賓訪日の成功に向け、落ち着いた雰囲気の中で大局的な意見交換をしたい」と強調した。

李氏は「人的文化交流を強化し、サービス業の方面で日本と協力を展開したい」と語った。市場解放を進める試験区に関しては「成都市はひとつの良い選択肢だ」と述べた。

両首相は2020年春の習主席国賓来日を見据え、人の相互交流拡大や経済分野の連携策などについて話し合った。李氏は「指導者同士の往来のため、良好な雰囲気を醸成することを希望している」と強調した。

日中関係は12年の日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化などで冷え込んだ状態が続いた。18年5月の李氏の来日を機に首脳級を含む要人の往来が活発になった。

今年11月に茂木敏充外相と王毅(ワン・イー)外相が議長を務める「日中ハイレベル人的・文化交流対話」の初会合を東京で開いた。20年は東京で夏季、22年は北京で冬季の五輪・パラリンピックが開かれる。観光や青少年に加え、スポーツ分野でも交流を促進する。

安倍首相は会談後、古代の水利施設で、世界文化遺産の「都江堰」を李氏とともに視察した。歴史・文化分野の連携を印象付ける狙いがある。

両首相は24日に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領も交えて日中韓首脳会談を開いた。挑発行動を重ねる北朝鮮を巡り意見交換し、朝鮮半島の「完全な非核化」に向けて3カ国の連携を確認した。

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