父のお雑煮 美術史家 金沢百枝

エッセー
2020/1/4 14:00
情報元
日本経済新聞 電子版
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父の仕事の関係で、少女時代はほとんど海外で暮した。幼少期はインドで、お正月の記憶はあまりのこっていない。浴衣を着て、大勢で紅白歌合戦をみたおぼえはあるが、録画はいつも数カ月後にとどくから、あれはたぶん夏のことだ。

インドのつぎはイギリスで、ロンドンの我が家の正月はしずかだった。親戚もいないし、友だちとカウントダウンパーティでさわぐには若すぎた。することといえば、犬と公園へ散歩にいったり、母が料理…

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