香港、デモ資金凍結に反発 警察はマネロンと主張

習政権
2019/12/24 17:58 (2019/12/24 21:30更新)
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【香港=木原雄士】香港で警察がデモ支援の寄付金を凍結し、市民の反発が強まっている。クリスマスイブの24日は各地の商業施設で抗議活動が行われ、デモ隊と警察が衝突した。警察は唐辛子スプレーを使って複数のデモ参加者を拘束した。11月の区議選で民主派が圧勝した後もデモ参加者の要求は実現しておらず、取り締まりを強める警察に不満を高めている。

クリスマスセールの店舗内でデモ隊が抗議(24日、香港)=ロイター

警察が凍結したのはクラウドファンディングで資金を募っていた「星火同盟」。資金流用などマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いがあるとして、関係者4人を逮捕し、寄付金として集めた7千万香港ドル(約9億8千万円)を凍結した。香港の銀行最大手の英HSBCも11月に星火同盟の口座を閉鎖する措置を取った。

星火同盟はフェイスブックへの投稿で「警察はマネロンという偽りの情報をもとに、支援のプラットフォームを潰そうとしている」と非難した。星火同盟はデモ支援のクラウドファンディングとしては香港で2番目の規模。市民の間では「善意の寄付活動を狙い撃ちした」との反発が強まる。

24日夜には主要な商業施設に黒服の若者らが集まり、デモのテーマソングを歌ったり、中国寄りとみなす店舗に抗議したりした。午後8時(日本時間午後9時)ごろに重装備の警察が複数の施設に立ち入り、緊張が高まった。

香港では例年、24日夜にクリスマスパーティーを開いたり、外食に出かけたりする人が多い。今年はデモの影響で飲食店の予約を控える動きが広がっており、香港島の著名な飲食街、蘭桂坊(ランカイフォン)の業界団体は昨年に比べて2~3割予約が減ったと明らかにした。

香港の過激なデモは区議選前にいったん落ち着いたものの、23日にはHSBC本店がある中環(セントラル)で星火同盟を支援する集会が開かれ、主催者発表で4万5千人が参加した。香港メディアによると、HSBCは従業員を早期帰宅させた。

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