私の家 青山七恵著 閃いては消える家族の記憶

2020/1/4 2:00
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日本経済新聞 電子版
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夕桜家ある人はとくかへる 小林一茶

夕日を浴びて散り始めた桜の下、家路を急ぐ人たち。家がある人は「疾(と)く帰(かえ)る」が、私はその人波から離れ、ぼんやり夕桜を眺める……。一茶40代、江戸での作。継母との確執により信濃の実家と断絶していた一茶は、我が家の存在を信じる人たちの表情に、羨望と寂しさを駆り立てられた。一茶がここで詠んだ家とは、物理的な「家」であると同時に、自分を待つ「家族」も意味した…

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